新型コロナウィルス感染症拡大の中、世界の消費者は自宅で運動することが習慣化した。今後のフィットネス産業の展望を示唆する中、グローバル市場調査会社ミンテルは、14日、中国市場のコロナ後のフィットネス産業に多くのビジネスチャンスがあると発表した。インタラクティブなトレーニング画面を兼ねるミラーを作成したルルレモン、Vahaに続き、中国ではCodoon(フィットネスアプリ)やLefit(ジム)などのフィットネスブランドも、スマートトレーニングミラーをリリースした。

ミンテルの月次調査から、中国の消費者のフィットネス行動を追跡した結果、消費者の約20%は、自宅で運動する習慣があると主張しており、ジムなどの施設に通う人(例:グループクラスを受講する人)は比較的少なかった。ただ、この1年で急速に増加しており、数は少ないもののは約2倍に増加している。同社が中国の都市部の消費者を対象に、コロナ後に余暇の過ごし方を調査した結果、スポーツとフィットネスが自宅、屋外ともに優先順位の上位に入った。

同社のアナリストLaurel Gu氏は、「中国市場には多くのビジネスチャンスがある」と予測している。消費者はアクティブなライフスタイルを受け入れており、フィットネスをすることで自信を高めることができると信じていることが背景にある。フィットネスの習慣化は、フィットネス産業でさまざまなビジネスの機会もたらす。例えば、フィットネスビューティと栄養補助食品は、製品の革新とプレミアム化の大きな可能性を秘めた分野だと同氏は予測する。