―プロテインをもっと摂取すべきシニア世代・中年女性向けのエナジードリンクやフェムケア製品開発の余地・メンタルヘルスサポートを欲している若年層― ロンドン本社を含め13か国にオフィスを構える市場調査会社「Mintel Group」の日本法人であり、食品・飲料や美容、ライフスタイル分野におけるグローバル調査に強みを持つ、株式会社ミンテルジャパン(東京都千代田区)は、2024年10月23日から3日間に渡り開催された、食品開発展 2024に出展し、食品・飲料部門ディレクター(南アジア担当)、ミーガン・スタントンが「2025年 機能性食品・飲料トレンド – 健康寿命の延伸をサポートする機能性成分 - 海外の事例から日本での流行を予測」と題した講演を行いました。 本講演では、世界各国でトレンドになっている機能性食品・飲料を取り上げ、これから日本でも流行となりえる事例をご紹介しました。さらに、ミンテル世界新商品データベース(GNPD)およびミンテル独自の消費者データを基に、機能性食品・飲料の発売が世界的に増加する中、子ども(α世代)からZ世代、中年層~シニア層までさまざまな年齢層に特有の健康ニーズに世界各国の製品がどのように対応しているかを解説しました。 本講演資料のダウンロードはこちら: https://japan.mintel.com/hi-japan-2024-presentation 取り上げたトピック ・世代別に異なる、機能性食品・飲料への期待:日本市場 ・プロテインを摂取すべき、アクティブなシニア世代(60歳以上) ・中年女性向けのエナジードリンクやフェムケア製品開発の余地 ・メンタルヘルスサポートを欲している若年層 1.世代別に異なる、機能性食品・飲料への期待:日本市場 ミーガンは、ミンテルジャパンレポート『機能性食品トレンド – 日本 – 2023年』より、ミンテルが日本で行った消費者調査のデータを紹介し、Z世代は「エネルギー補給やストレス軽減・不安解消を促す製品」を、高齢層は「加齢に伴う症状の軽減をサポートする製品」を求めていることを示しました。この調査から、消費者が機能性食品・飲料に求める効果は世代によって異なることが分かります。 2.プロテインを摂取すべき、アクティブなシニア世代(60歳以上) ミーガンは「現在、55歳以上をターゲットにした食品・飲料の発売は、世界全体の1%未満にとどまっており、各企業は高齢化をビジネスの好機とするチャンスを逃しています。」としたうえで、「最近の研究によると、高齢者は筋肉や筋肉量の自然な減少に対抗するため、より多くのタンパク質を摂取する必要があります。この減少は50歳から始まり、年間約1%の損失に相当します。」と続け、アクティブなシニア世代はもっとプロテインを摂取すべきであると説明しました。 また、ミンテル世界新商品データベース(GNPD:Global New Products Database)に登録されている商品の中から、こういったシニア世代もターゲットにしているスペインのプロテインバー、Prozis White Chocolate-Raspberry Flavoured Protein Barを紹介しました。 3.中年女性向けのエナジードリンクやフェムケア製品開発の余地 次にミーガンは、子育てと親の介護の両方に対処しながら共働き世代でもある、多忙な中年層に向けてどういった機能性食品・飲料が提案できるのかを解説しました。 「中年期の消費者にとっての『健康寿命の延伸やウェルビーイング』とは、老化の兆しが見え始めた体でも生活の質(QOL: Quality Of Life)を維持できることを意味します。」としたうえで、ミンテルがアメリカで行った消費者調査のデータを参照しながら、従来男性向けのカテゴリーであったエナジードリンクは、マルチタスクのサポートや、疲労と戦うためのエネルギー補給として、中年層の女性からもニーズがあると説明しました。 また、更年期障害の症状に苦しむ管理職の女性をサポートする海外商品の例を紹介し、こういったフェムケア製品の開発余地があることを示しました。 4.メンタルヘルスサポートを欲している若年層 最後にミーガンは若年層に向けた製品開発に触れました。若者にとっての健康寿命の延伸とは、『ウェルビーイングの向上と将来への備えである』と説明し、「若い消費者は長生きすることにそれほど関心はなく、将来に備えて良好なメンタルヘルスと視力の持続を望んでいます。」とし、ミンテル世界新商品データベースからのデータを基に、子供向けの機能性食品・飲料が日本においても増加傾向にあることを解説しました。 本講演資料のダウンロードはこちら: https://japan.mintel.com/hi-japan-2024-presentation 講演の詳細のお問合せや取材の申し込みについては、ミンテルジャパンまでお問い合わせください。 ミンテルジャパン カントリーマネージャー藤田と講演者(ミーガン・スタントン) 【ミンテルブース展示品の例】 ブースでは、講演者のミーガンが本展示会のためにピックアップした「世界の機能性食品・飲料」を展示しました。ご興味のある方は、ぜひミンテルジャパンまでお問い合わせください。 ■ミンテル ジャパンレポートについて 新製品開発のヒントになるグローバルトレンドと日本におけるその意味について理解を促し、日本市場における商機を探るレポートシリーズ。「美容・化粧品」、「ライフスタイル」、「食品・飲料」分野のレポートをサブスクリプション方式でご提供しています。グローバルと日本、双方の視点でトレンドを捉えることが可能です。 ■ミンテル 世界新商品データベース(GNPD)について 世界86ヵ国の日用消費財の新商品を、原料や訴求内容から検索することができるデータベースです。世界各国に配置されたミンテルの調査員が、日々新商品の収集を行うことで、毎月約4万点の商品パッケージ情報をデータベース化し、GNPDを構築しています。商品のあらゆる情報を掲載しているため、様々な視点から世界の製品トレンド分析を行うことが可能です。 ■市場調査会社ミンテルの強み ミンテルに在籍する各分野の専門家であるアナリストは、GNPDに蓄積されたデータや独自の消費者調査、外部データなどを組み合わせて、消費財業界のグローバルトレンドと市場変化の予測を行い、レポートを執筆しています。ミンテルは常に「消費者」に焦点を当て各サービスを展開しており、「消費者が何をなぜ求めているかを探るエキスパート(Experts in what consumers want and why.)」をコーポレートスローガンとしています。 ■株式会社Mintel Japan(ミンテルジャパン) ミンテルジャパンは、ロンドンに本社を置く大手市場調査会社「Mintel Group」の日本法人です。専門分野のアナリストと新商品の調査員を世界各国に配置し、独自の消費者調査や新商品情報の収集を行っております。 その独自のデータを基にした消費財業界のグローバルトレンドと市場変化の予測に強みがあります。日本では主に「美容・化粧品」「食品・飲料」「ライフスタイル」の3分野に注力し、サービスを展開しています。 ■会社概要 企業名:株式会社ミンテルジャパン 本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目4番1号 丸の内ビルディング18階 代表:リチャード・カー 設立日:2008年03月 事業概要:トレンドレポートの販売、市場調査、市場分析等 WEBサイト:https://japan.mintel.com/