インドの消費者は、インスタント麺・パスタ・スープでより健康志向の製品を求めています。ミンテルの最新の調査によると、これら3つのインスタント食品は61%以上の市場普及率を誇ることから、実際に改善やイノベーションの余地が大いにあると考えられます。

ミンテル・インドレポートのフード&ドリンク主任アナリスト、Tulsi Joshiは次のように語っています。「消費者がイメージするより、健康的なインスタント食品はマイダ(精製小麦粉)や油を使っていません。マイダ代替品はまだ主流ではなく成長中のトレンドですが、インスタント麺・パスタブランドに商機をもたらすでしょう」。

マイダはペストリー、パン、ビスケットにも使用される精製小麦粉です。ミンテルの調査では、全粒小麦(57%)、オーツ麦(47%)、米、大豆(各45%)などの、マイダ代替品への関心が高まっています。また、消費者の3分の1以上(38%)は、健康的であることを示す指標の「マイダ不使用」のインスタント麺・パスタ・スープにより高い金額を支払っても構わないと回答しています。

インスタント食品では「油不使用」もまだあまり活用されていない機会です。ミンテルの調査では、製品にオイルを使わない調理法を取り入れることができることを提案しています。

Joshiは同レポートで、「消費者はウェルネスへの投資を増やし、健康を重視した製品に高い価値を見出すようになります。こうした動きは、インスタント麺・パスタ・スープなどの「体に悪いけれど美味しいもの」や利便性が重視されるカテゴリーで、よりヘルシーな代替品への需要を後押しするでしょう」と述べています。

また、Joshiによるとパスタ・スープ市場では、多忙なライフスタイルや都市化の追い風を受け、便利かつ価格競争力のある製品が好まれるようになっています。ミンテルの調査によると、インスタント麺・パスタ・スープの主な消費者層はZ世代(74%)をはじめとする若い層が中心です。また、同カテゴリーはインドにおける社会経済クラス(SEC)Aの消費者(68%)および女性(男性54%に対し67%)の間でより広く浸透しています。

インドの消費者の間で最も消費されている製品はインスタント麺(52%)、次いでインスタントパスタ(30%)、スープ(16%)となっています。

インドの消費者は、青野菜や卵、パニール、チーズ、鶏肉などのタンパク質を豊富に含むインスタント麺・パスタ・スープにより高い金額を支払っても構わないと回答しています。

また、アジアンフレーバーではインド風にアレンジしたものが求められています。消費者は本格的なアジアンフレーバーよりもインド風に仕上げられた味を好んでおり、こうした製品にはより高い金額を支払っても構わないと考えています(それぞれ18%、34%)。例えば、インドの地方料理、インド風中華、インド風タイ、インド風韓国フレーバーなどは消費者に好まれます。ブランドにとっては、インドの消費者の味覚に合わせて海外のフレーバーを「インド化」することが極めて重要になるでしょう。

Joshiは、ブランドが地域の屋台フード、外食レストラン、家庭料理、インフルエンサーとして活躍するシェフなどからヒントを得て、インスタント食品を「インド化」することを提案しています。また、インスタント麺に本格的な中華フレーバーを取り入れることで味を探求したいニッチ層をターゲットにしたり、タイ・韓国の定番の味を「インド風」に仕上げることで、幅広い層を取り込むことができます。特に、インド風韓国フレーバーは現在の韓流トレンドも後押しとなり、より多くの消費者を魅了することができるでしょう。インドのZ世代は韓国文化、特に韓国の麺類を受け入れ始めており、近い将来インドでは韓流文化が主流になることも考えられます。

「インドでは、特にα世代、Z世代、若いミレニアル世代を中心に韓流文化がますます定着すると予想されます。韓国の麺類やフレーバーを活用するブランドはこうしたトレンドの波に乗り、市場シェアを席巻するでしょう」と、Joshiは語っています。

インド市場がより健康的なインスタント食品の新時代に向けて動き出す中、各ブランドも健康を意識した製品で、手頃な価格と美味しさの両方を実現しようと奮闘しています。

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