ターメリックのラテは、ほぼ間違いなく2017年のヒット飲料であり、これにより、乳性飲料が注目を集めるようになりました。来週ミュンヘンで行われるMolkereiforumで世界の乳製品の傾向を発表する、ミンテル社のGlobal Food and DrinkアナリストのJulia Büchが、去年発売された乳性飲料の中から、興味深いものをいくつか選びました。

「Wellness(健康促進)牛乳」から乳性炭酸飲料まで、乳製品の新商品を集め、乳性飲料部門の新しい原材料と傾向の中から興味深いものをいくつかご紹介します。

Iconic Tumeric Ginger Protein Drink(アメリカ)

去年大流行した黄金ミルクの進化系の代表的飲料。天然香料が使用されており、そのパッケージで目を引くのは、プロテインを20g含み、砂糖は3gしか使っておらず、130カロリーという記載です。牧草肥育牛の乳で作られ、低脂肪で無添加の上質な原材料のみを使用としています。ラクトース、GMO、グルテン、大豆、カラギーナン、BPA、および、人工的な原材料は一切使用していないため、健康志向の消費者や、機能性食品の消費者には魅力的でしょう。

Lotte Milkis Yogurt Flavoured Carbonated Soft Drink(アメリカ)

Lotte Milkis Original Refreshing Milk and Yogurt Flavor Carbonated Drinkは、0.1%のヨーグルト主成分を含んだ、新感覚のソーダ飲料と称しています。炭酸と乳製品の組み合わせにより、炭酸飲料としては珍しいクリーミーな飲み口を実現しています。ミンテルの2018 Global Food & Drink Trendの「New Sensations」の条件に従えば、この新奇な飲み口の革新性は「次なる目玉」に選ばれそうです。韓国発のこの斬新な飲料は、現在はアメリカでも購入可能であり、成長傾向は明らかです。

Fairlife Smart MilkShakes Creamy Strawberry Drink with Oats and Honey(アメリカ)

ラクトースフリーのこの製品は、上質な乳製品プロテインを15g、カルシウムは1日当たりの栄養所要量の40%を含んでいます。BSTを不使用の牛の乳で作られており、プレバイオティック繊維質と、酸化防止剤としてビタミンCとEを含みます。製造企業によれば、この牛乳は生産農家まで辿ることができます。ソフトフィルターでろ過し、プロテインやカルシウムなどの栄養分を凝縮させ、同時に天然糖のほとんどを除去しています。企業によれば、特別なやり方で牛を世話しているそうです。

Milfina Wohlfühlmilch Matcha Guarana Traubenzucker(オーストリア)

抹茶、ガラナ、デキストロースを含むこのWelness Milkは、ラクトースフリーであり、ボトルには、「昼食中も健康を維持します」と書かれています。この超高温殺菌牛乳入りの飲料は、部分脱脂乳で作られています。流行りの抹茶と、その他の天然素材のエネルギー補給要素を組み合わせています。
ドイツの消費者の73%が、自然食材の恩恵を授かることを望んでいます。

Calpis Soda Rich Carbonated Lactic Drink(日本)

この限定商品は、脱脂粉乳、乳酸菌、粉末ホエーで作られています。乳製品を原材料にしたCSDの世界展開は、最初は小規模であったとはいえ、2012年12月から2017年11月までに成長を見せています。例えば、パキスタンでこの企業は、ミルクソーダであるdoodhソーダを作る際、SpriteやPakolaなど柑橘系のCSD商品を使うよう働きかけています。doodhソーダは、家庭や販売場所で作ることができる人気の飲み物で、CSDの製品またはソーダ水に牛乳を混ぜて作ります。さらにアジア太平洋地域では、販売促進だけでなく新製品も展開しており、2016年12月から2017年11月までにCSDが発売した乳性飲料の新製品のうち、86%をも占めています。

Adagio Iogurte Liquido de Frutos Tropicais e Jindungo(ポルトガル)

この携帯用飲料ヨーグルトは、天然成分によりクリーム状になっているそうです。パイナップルやオレンジ、パッションフルーツなどの精選されたトロピカルフルーツを使用し、同時にピリピリを加えることで、甘い原材料に刺激を与えています。飲食物の製造企業は、より強烈な感覚を望む消費者の増加の恩恵を受け、新奇な飲み口、原材料、スパイスなどを工夫して対応しています。ミンテルの調査によれば、ドイツ人消費者の43%が、風変わりな風味と一般的な風味の組み合わせを好むとしています。

Mr. Probiotic Li Zhi Shan Zhu Huo Jun Xing Ru Suan Jun Yin Liao(中国)

ライチとマンゴスチンの風味を持つこの活性乳酸桿菌の飲料は、フィンランドから輸入したLGG乳酸桿菌を1,000億個含むということです。この菌は、乳製品に含まれるプロバイオティックスで、腸を活性化します。最近のミンテルのデータによれば、消費者は消化機能を重要視しています。例えばドイツでは、「自身の消化機能を改善または維持する」ことが、機能性食品や飲料を選ぶ最大の要因になっています。

Dreaming Cow Lush Peach, Ginger, Pumpkin & Carrot Grass-fed Yogurt Drink(アメリカ)

この乳性飲料は、小屋に入れられることなく完全に牧場で育てられ、ホルモン剤を投与されていない牧場肥育牛から作られています。このヨーグルト飲料には、菜食主義者1人分の野菜、BB-12を含むプロバイオティックス(臨床により、免疫と消化機能に効果があることが証明されています)を200億個、プロテインを12g、および健康にいい栄養素が含まれています。全脂肪乳のヨーグルトのため、カルシウム、リボフラビン、ビオチン、ビタミンCとAを豊富に含み、鉄分、カリウム、ビタミンB6も摂取できます。健康への効果、牛の人道的な扱い、興味深い風味の組み合わせ、そのすべてが消費者の関心を引き付けることでしょう。このようにこの飲料は、ミンテルの Global Food & Drink Trends Full Disclosure、Power to the Plants、Self-Fulfilling Practices、そしてNew Sensationsの全ての要素を兼ね備えています。