*従業員リソースグループ:組織の中で共通の特性や人生経験に基づいて職場で一緒に働く従業員のグループ

ミンテルの従業員リソースグループ(ERG)の使命は、従業員が仲間と一致する見解を見出し、自分の意見を述べることができ、既存の課題に対するインサイトを得て、管理職に助言できる安全な場所を提供することです。

ミンテルの欧州・アジア太平洋部門の新しいERGでは、各地域の従業員の決定を基に、ビジネスにおける女性たちに焦点を当てています(南北アメリカ大陸の従業員は「有色人・多文化」に注目しています)。また、男女を問わず管理職と従業員の双方がジェンダー問題について議論をする機会を創出して支援し、意識喚起を行い、自分たちの労働環境および地域の労働環境の改善に必要な措置を講じていることは、欧州・アジア太平洋部門のERG議長として心強く思います。

ミンテルは当社の人材と文化に誇りを持っており、一方が欠ければ、もう一方も成り立ちません。ミンテルのすべての意思決定においてダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンを最優先に考えるためにERGが設立されたのは、こうした観点が大きく影響しています。ミンテルはまた、従業員と企業の両方の成長を支援するという目的をもって活動することにも誇りを持っています。これはERGの使命に直結しています。従業員には権限のある地位が与えられ、私たちの個人的・集団的成長を促進するための対話に関する発言権も与えられています。Women’s Inclusion Network(WIN)(アジア太平洋地域)やMintELLE(ヨーロッパ)の影響を目の当たりにすることは、刺激を受けるとともに励みにもなります。

ERGの使命

WINやMintELLEの使命は、女性のリーダーが活躍し、女性従業員のためのサポートネットワークがきちんと構築された、包括的な文化を育成することです。それらの大前提として、職場でも私生活においても、女性たちが自らの経験や課題を共有できる安全な場所の提供を目指しています。また、こうした活動への参加に興味のあるすべての人が周囲と円滑にやり取りできるよう支援することも目的としています。

これらのグループは、新型コロナウイルス感染症が働く女性に及ぼしている影響をしっかりと認識しなければなりません。パンデミックの結果として家庭や仕事における女性の負担が増加するだけでなく、新たな負担までもが生じている現状について多くの研究が行われています。今後数十年にわたる女性の職場の在り方が理想的なものとなるのか、それとも改善しないのかどうかは、企業が将来の仕事についてどのような決断を下し、その新しいシナリオの中で女性をどのようにサポートするかによって左右されます。これをERGが非常に重視していることから、管理職がミンテルでの今後の仕事の計画を立てる際には、会社として必ず指導を行うようにしています。

Women’s Inclusion Network ウィメンズ・インクルージョン・ネットワーク(WIN)

「アジア太平洋地域におけるジェンダー平等は、理想的な状況とはほど遠いものです。この地域のほとんどの国で不平等が蔓延しています。東南アジアの一部の地域では、ジェンダーの役割に関する文化的感情が、ジェンダー平等を妨げる大きな障壁となっています。東南アジアで育ち、この地域のさまざまな国を訪れてきた私には、女性の地位向上に難色を示す文化的・社会的信念が地域に根強く残っていることがはっきりとわかります。

「しかし、現代の女性たちは、社会に根強く残る規範や固定観念に異議を唱え、女性の社会的地位向上のための絶好の機会を求めています。女性の政治家やビジネスリーダーが増えていることは、女性たちにとって大きな刺激となっています。

「WINの目標は、ミンテルで働く女性を支援し、刺激を与え、社内での地位向上を実現する団結したコミュニティを構築することです。周囲からの共感を得るには、個人的な体験談を伝えるのが得策です。そこで、WINは女性たちが自分のストーリーを仲間と共有でき、成長につながるような対人能力や専門技能を身につけられる場所を作りたいと考えています。WINが何を成し遂げるのか、とても期待しています。」 – シャロン・クウェック

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シャロン・クウェック Sharon Kwek

シャロン・クウェックは、ミンテルの南アジア太平洋 ビューティー&パーソナルケア部門 アソシエイトディレクターです。シンガポールを拠点に活動し、アジアのビューティー&パーソナルケア分野についてのインサイトを提供しています。また、ERGであるWomen’s Inclusion Networkの議長も務めています。

MintELLE

「シャロンの言葉の繰り返しになりますが、ヨーロッパ地域のジェンダー平等は理想的な状況ではありません。ジェンダー平等に対する文化的な負の感情は以前ほど強くはなく、「ガラスの天井」も幾度となく破られてきましたが、ヨーロッパの多くの企業では、上級管理職に就く女性の数が依然として少ないのが現状です。

「ここ数年にわたって、Gender Pay Gap(男女の賃金格差)の報告によって実情が浮き彫りになり、Me too運動も活発化しました。また、多様性に富んだリーダーが率いるチームの方が財務成績が良いという数多くの実績も示されています。これらの事実から、女性たちは母親、姉妹、叔母、妻、恋人、パートナー、娘、そして友人としての自身の在り方に誇りを持つ一方で、自分の可能性を最大限に発揮するための明確な支援体制が敷かれていない職場には、いま社会が求めているものが欠落しているということを人々は強く認識することになりました。私たちは、女性が自らの可能性を解き放ち、それが何を意味するのかを職場全体に啓蒙できるサポートネットワークを作りたいと考えています。

「MintELLEの取り組みは、ジェンダー平等へ向けた旅の始まりであり、自分たちを向上させ、強さを身に着け、異なる視点を広く受け入れるためにはあらゆる人々を巻き込むことが必要です。さまざまな人々の賛同を得て、これまでにミンテルが築き上げてきた素晴らしい企業文化をどのようにさらに高めてくれるのか、とても期待しています。」 – ミン・ワヒ

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ミニシャ・ワヒ Minisha Wahi

ミニシャ・ワヒは、ミンテルのイギリス・北欧地域ディレクターです。ロンドンを拠点とし、顧客維持とイギリス・北欧地域全体の成長管理を担当しています。また、ERGであるMintELLEの議長も務めています。