消費者が何を、なぜ求めているのかを探るエキスパートであるミンテルは、本日(2021年3月15日)、2021年 世界の消費者市場に影響を与える7つのトレンドを発表しました。消費者行動、市場の変化、業界をリードする革新的なブランドに焦点を置いた、ミンテルの分析やインサイト、市場で何をすべきかの示唆をご提供しております。また、企業、ブランドが今後1年間に、行動を起こすべきビジネスチャンスについてもご紹介しております。

  • 健康とは何か:消費者心理において今、最も強い存在感を示すのはウェルビーイング(心身の健康・幸福感)の認識です。しかしそれに対して具体的にどうしていくべきかという戦略は未だ立てられていません。企業、ブランドはウェルビーイングに対しての新たなルール作りを始め、ビジネスチャンスの創出と社会的責任を果たしていく新たな機会があります。
  • エンパワーメント:世界中の消費者が「平等」「自身の行動を選ぶ自由」「権利」を求めて声を上げています。
  • 優先順位の変化:消費者は自由にモノを所有することや、所有することの意味を考え直すようになり、必要不可欠なものだけを持つ生活へと回帰しようとしています。
  • 共感を接点に人が集まる:世界的な新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けて、消費者は同じ考えをもったコミュニティに集まり、互いに繋がり、支えあうようになりました
  • バーチャルライフ:パンデミックによる物理的な分離、現実逃避へのニーズの高まり、そしてテクノロジーの進歩が、消費者をデジタル化された日常へと駆り立てています。パンデミックによる物理的分離は現実逃避の機会を増加させ、テクノロジーの向上が消費者を更なるデジタル体験へと駆り立てています。
  • サステナブルな空間:新型コロナウイルスにより、生活に対する消費者の意識は微妙に、そして徐々に変化したように見えますが、実際は根本的に変化し、サステナビリティへの需要を加速させました。
  • デジタルジレンマ:デジタルな繋がりが増えた暮らしにはメリットも多い反面、その悪影響に対する懸念が消費者を苦境に追い込んでいます。

ミンテルトレンド ヨーロッパ、中東、アフリカ担当ディレクターであるサイモン・モリアーティは、これらのトレンドがどのように展開し、2021年の市場、ブランド、消費者にどのように影響するかについて、次のようにコメントしています。

消費者が何を、なぜ求めているのかを探るエキスパートであるミンテルは、消費者行動の未来と、それがブランドにとって何を意味するのかについて、独自の方法で的確に予測することができます。ミンテルは昨年、2030年世界消費者トレンドを発表しました。この予測モデルは、市場の現実にどのように対応し、トレンドを流動的に加速・減速させることをサポートしています。また、私たちの変化に対する適応力、反応性を高めるだけではなく、クライアントを含めた私たちが目指す将来のビジョンや、避けたい未来について明確化することもサポートしています。

当社による2021年の新しい予測は、ミンテルの7つのトレンドドライバーの中に組み込まれています。(※ミンテルトレンドドライバーとは、消費者の選択に影響を与える7つの基本テーマ、Wellbeing 幸福感、Surroundings 環境、Technology 技術、Rights 権利、Value 価値、Experiences 経験、Identity アイデンティティ、に沿った消費者動向について調査したもの)

また、新型コロナウイルスのパンデミックによって加速した、消費者の考え方の変化やブランドの対応についても考慮した内容となっております。世界の消費者が期待し、ブランド各社が戦略的ビジョンを構築出来るより良い未来についても道筋を示しております。

ミンテルトレンドのグローバルアナリストへのインタビューをご希望の場合は、ミンテルプレスオフィスまでご連絡ください。ミンテルの『世界の消費者トレンド2021』はこちらから無料でダウンロードできます。

『世界の食品・飲料トレンド2021』の詳細はこちら。インタビューに関するお問い合わせは、プレスオフィスまでお問い合わせください。