参加者が最新の食品、飲料を見て回ることのできる、The Specialty Food Associationによる冬季ファンシーフードショーinラスベガスが再開されました。Mintelのアソシエイト・ディレクターでグローバル・フード・アナリストのメラニー・ザノザ・バーテルメは、ショーのトレンドスポッター・パネリストとして、注目すべき製品や最新のトレンドの定義づけをサポートする役割を担いました。

パネルディスカッションでは、消費者のスパイスや辛さへの注目が高まっているとして、「Peppers are hot (ペッパーが今あつい)」というトレンドが示されました。以下では、このトレンドに追随した5つの食品・飲料製品を紹介します。

1. ナパバレー チポトレサワーブレンドパーフェクトピューレは、スパイシーな風味のカクテルを作るのに便利なベースです。チポトレ、メスキート、シトラスのスモーキーなフレーバーをブレンドしたこの材料は、カクテルにひとひねりのあるスパイシーさを与えます。 特にミレニアル世代は、スパイシー、スモーキー、セイボリーなフレーバーのカクテルを好む傾向が強いため、このようなフレーバーは魅力的です。

出典: The Perfect Puree of Napa Valley

2. Manitou Trading Company「マンチャマンテレス チリ・フルーツスターター 」は、ピーマンとフルーツの煮込み料理「マンチャマンテレス」をご家庭で作る際のお助けアイテムです。馴染みのない方もいるかもしれませんが、フルーツとスパイスの組み合わせは身近になりつつあります。例えば、多くのスーパーマーケットでは、カットフルーツにチリライムのスパイスミックス「Tajin(タジン)」をパッケージして販売しています。また、米国のフルーツ消費者の45%が「グリル用に味付けされたフルーツをもっと増やしてほしい」と回答するなど、消費者はフルーツのセイボリー(塩味)の用途に興味を持ちつつあります。

出典: Manitou Trading Company

3.Runamokからは、異なるペッパーを使用した新シリーズのインフューズド・メープルシロップが発売されました。例えば、「チレ・デ・アルボル入りホットハニー」はカイエンを彷彿とする辛さを、「チポトレ・モリタ入りスモーキー・ホットハニー」はスモーキーで甘い辛さを楽しむことができます。 消費者の間では、さまざまな種類のトウガラシの微妙なニュアンスの違いが認識されつつあり、Runamokはそれぞれのトウガラシの複雑さを見事に表現しています。

4. Bella Sun Luciサンドライトマトチポトレトッパーソースは、おなじみの(そしてあえて言うならば昔ながらの)サンドライドトマトをベースに、チポトレペッパーの風味を加えてモダンにアレンジしたものです。「野菜、ラップ、サンドイッチ、タコス、パスタ、ハンバーガーなど」にぴったりの、「何にでも合う」ソースにであるとメーカーは言います。こうして、ドライトマトは再び注目を集めているだけでなく、消費者の家庭料理に欠かせない存在となったのです。

出典: Bella Sun Luci

5. Terrapin Ridgeのホットベーコンハバネロジャム は、スパイシーなベーコンジャムの第2弾として注目を集めています。同社によると、オリジナルの「ホットペッパージャム」が大好評を博し、さらなる辛さを追求する消費者のために発売することにしたといいます。 すでに馴染みのある製品で、消費者が心地よいと感じる辛さを提供したことが成功への鍵だと言えるでしょう。新製品を発売する際に大切な、消費者が慣れ親しんだ製品を用いて、消費者が心地よいと感じる辛さを提供したことが成功につながりました。